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奈良の植木屋


庭蟲手記
庭に関すること自然に関すること芸術に関すること


秘すれば花について
能の大成者である世阿弥が書き遺した秘伝書「風姿花伝」の中にある有名な一節。 「秘すれば花なり、秘せずは花なるべからず」 様々な角度から解釈可能な言葉ではあるが、基本的には、秘めるからこそ花になり得る、秘めなければ価値は損なわれる、といった概念を伝えている。...
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庭師の装いについて
今でこそ見られなくなったが、庭師といったら藍染の法被に藍染の手拭い、藍染の手甲をつけ藍染の地下足袋をはいた、全身藍色のイメージが昔ながらの職人の装いとしてあった。 その装いの理由は、藍染の抗菌や消臭効果といった意味だけではない。...
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庭をデザインすることについて
庭というものは、自然との対峙なので図面上では設計仕切れない。 現場での必然性に導かれる時、良い庭が生まれる。 そして、設計の前段階として色んな制限や制約をまず理解しなければならない。 そこに気づかず、或いは無視して作られた庭はどこか居心地の悪さを醸し出す。...
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自然樹形について
植木屋の感性、剪定の理論、突き詰めると大きく2つに分けられると思われる。 木を従わせようとしているのか、木に従っているのか。 形良く丁寧に剪定された樹木には目を奪われる。 しかし、個人的には目を奪わない木こそ真に美しいと感じている。...
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庭の照明について
古くから庭の照明といえば石灯籠が用いられてきた。 日本においては仏教の伝来と同時に伝えられ、奈良の當麻寺に最古のものがある。 灯籠といえば頭に据えられた笠が光を反射し、足元を照らし道標となる役割がある。 庭の照明の基本は道筋を照らすという事に本分があると言える。...
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